【夏の風物詩】花火大会、中止の背景には何が?
こんにちは、ONIONです。
夏の風物詩と言ったら、花火を思い浮かべると思います。夏の夜空に打ち上げられる大輪の花は、多くの人に感動を与えるでしょう。夏の楽しみの一つですよね。
そんな花火大会ですが、今年は全国で中止が相次いでいるみたいです。夏のビックイベントである花火大会が、中止になる理由について今日はお話しできればなと思います。
・花火大会が中止になる理由
花火大会が中止に追いやられる理由は、「資金の問題」です。
花火大会を開くためには、それなりにお金がかかります。資金が集まらなければ、花火大会も決行できません。では一体、どれだけのお金が必要になるのでしょうか。
(花火大会にかかる費用)
まずは花火一発の値段は、いくらするのか見ていきます。
花火の大きさはケーキと同じように、「号」という単位で表します。号数が大きくなるにつれて玉の大きさ、夜空で開花した時の直径が大きくなります。また10号玉からは単位が変わり、1尺玉とも呼んだりします。日本の花火大会の場合、40号玉(4尺玉)が最大のようです。
一般的な花火大会の場合は3~5号玉が主に使われているそうです。よく歓声が上がるのは尺玉クラスの花火です。玉が大きくなればなるほど、より広い打ち上げ場所が必要になります。
仮に4号玉(約6000円)を3000発打ち上げる花火大会があったとすると、
6000×3000 = 1800万円
もちろん多少の誤差はあると思いますが、それでも最低1000万円は必要になってきます。あの美しさの裏には、これだけのお金がかかっていたんですね。
・警備費も上がっている?
観覧客の安全の確保や違法駐車の監視のため年々、警備員の数を増やしているそうです。こうしたイベントの場合は警備体制を確保することは、主催側の責務でもあります。そのための警備員の人件費は必要経費となります。
記憶に残っている方もいらっしゃるかもしれませんが、今から18年前の2001年7月21日に花火大会で死者が出たことがありました。兵庫県で開催された「明石市民夏まつり花火大会」で群衆事故により11名の死者、247名の重軽傷者が出ました。見物客が歩道橋で将棋倒しになり起きた事故です。
この事件をきっかけに、全国でも警備体制を見直す動きが見られたと思います。警備体制を強化すれば、それだけ警備費も増加します。また近年はSNSも普及され、花火大会の情報なども得やすくなりました。それにより観覧客が増加し、今まで以上の警備が必要となります。
警備費の増加を、北九州市で行われる「関門海峡花火大会」を例に、見てみようと思います。1988年から開催される伝統ある花火大会で、約50万人の観覧客が訪れるそうです。
市の実行委員会によると、今年の警備費は1900万円を超える見通しのようです。
近年、花火大会でも有料の観覧席が設けられたところが増えたと思います。それもこうした経費を賄うための手段の一つなのかもしれません。また警備員なども地域でボランティアを募り実施する市町村もあります。
これだけの大きなお金がかかっている事や、警備のために多くの人たちが動いてくれていることは、今回調べてみて初めて分かりました。
花火大会での、ごみのポイ捨てがたまにニュースで取り上げられますが、最低限マナーぐらいは守るべきだと思いました。それが主催者側に対する礼儀だと思います。私たちのために花火大会を開催してくれている主催者さんや花火師の方、そして警備員の方にもう少し感謝しないといけないなと、私は今回記事を書いて感じました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。