きまぐれブログ

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【職人技】「花火の玉」の中ってどうなってるの?

 

 

 

こんにちは、ONIONです。

 

 

 

 昨日に引き続き今回も、花火に関するお話をさせていただければなと思います。

前回の記事では、花火大会で使われる「花火玉の価格」について触れました。花火大会の中止が、相次いでいる点についても書かせてもらいました。こちらの記事も読んで頂けると幸いです。

 

onion1124.hatenablog.com

 

 今回の記事では、「花火玉の構造」についてお話ししたいと思います。花火玉の構造も調べてみると色々と面白いので、ちょっとご紹介できればなと思っております。

 

 

・花火玉の内部構造

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 花火玉を半分に割ってみると、内部はこのような構造になっています。花火玉を作るには基本的に「玉皮」、「」、「割火薬」、「導火線」が必要になります。では一つずつその役割を見ていきましょう。

 

 

( 星 )

 私たちが見ている色鮮やかな色は、この「星」という火薬が燃えることで光を放っています。花火の主役ともいえるのがこの「星」です。科学の授業で「炎色反応」という言葉を習ったと思います。

 この「星」には炎色反応を起こす金属が火薬と一緒に混ぜ込まれており、火薬の燃焼によってその金属が燃え、あの鮮やかな色が生まれます。例えば、リチウムなら赤、ナトリウムなら黄、カリウムなら紫」といった感じで、金属によって異なる色が生まれます。炎色反応は語呂などで、覚えさせられた方も多いかと思います。

 

 

( 割火薬 )

 「割火薬」の働きは、上述した「星」を遠くに飛ばすことです。空中に打ち上げられた花火玉は、導火線から伝った火によって、まずこの割火薬が爆発します。その爆発によって「星」も着火され、放射線に遠くに飛び散ります。

 

 

( 玉皮 )

 花火玉の一番外側の部分です。「星」や「割火薬」を詰め込むための容器ですね。軟式の野球ボールを想像してもらえると、分かりやすいかもしれません。ボールを半分に切ると、中が空洞になっていますよね。「玉皮」も中が空洞になっており、その中に火薬が詰められていきます。

 段ボール古紙が原料の場合が多く、半球の状態で用いられます。半球に火薬が詰められ、それを二つ合わせることで球体の花火玉が出来上がります。

 

 

( 導火線 ) 

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 打ち上げ方法にもいくつか種類があるんですが、今回は一番シンプルな「単発打ち」という手法の場合で見ていこうと思います。花火玉が筒から打ち上げられるとき、筒の底には「打ち上げ用の火薬」がセットされています。

 筒の中に火種を入れることで、底の火薬に着火し、花火玉を上空へと打ち上げます。底の火薬が爆発すると同時に「導火線」にも着火し、先ほど説明したように導火線から割火薬へと火が伝い、花火が開花するという流れです。

 

 

 

 いかがだったでしょうか。「花火玉」の中には、花火師さんによって計算された火薬の構造があったんですね~。火薬だけでなく、職人の魂も込められた花火を今年もどこかで見れたら良いなと思っています。

 

 

 

(余談)

・「たまや~の掛け声」の由来

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 では最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。