きまぐれブログ

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【病院で働く犬】ファシリティドッグってどんな犬?

 

こんにちは、ONIONです。

皆さん、「ファシリティドッグ」という言葉を耳にしたことはありますか?

 

最近観たテレビ番組で「アニマルセラピー」について取り上げられていて、自分でも気になりだして色々調べていたのですが、アニマルセラピーにも色々と定義があったりして、とても興味深い分野だと思いました。

 

今回は、「ファシリティドッグ」の事について皆様にもっと知ってもらいたいと思い、この記事を書いています。

 

 

・ファシリティドッグとは

ファシリティドッグとは、病院や保健機関などの施設に常駐して、ハンドラーと共に仕事ができるように専門的な訓練を受けた犬のことを指します。ハンドラーとは犬のパートナーとなる人の事です。日本で最初にファシリティドッグが導入されたのは2010年1月の事なので、その歴史はまだまだ浅いです。

 

日本の場合だと主に病院内で活躍しているそうです。病院で入院する患者様を癒すことが主な仕事ですが、日本だと「セラピードッグ」という言葉のほうが浸透しているかもしれないですね。「ファシリティドッグ」と「セラピードッグ」は同じように思えますが実は大きく異なります

 

 

・「ファシリティドッグ」と「セラピードッグ」の違い

 

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 「ファシリティドッグ」と「セラピードッグ」の違いを簡単にいうとこんな感じです。

一つの大きな違いとしては、セラピードッグは月に数回、複数の施設をハンドラーと共に訪れるのに対して、ファシリティドッグの場合は、病院等一つのの施設に常勤で、他の看護師などと同じように医療スタッフとして働いている点だと思います。

 

ファシリティとは英語の Facility からきており、「設備、施設」などの意味があります。この事から「施設犬」と呼ばれる場合もあります。

 

 

 

犬もそのハンドラー自身も、医療のプロフェッショナルであるという点も大きな違いです。セラピードッグの場合だと、飼い主に医療に関する知識や経験が無くてもハンドラーとして活躍できます。

しかしファシリティドッグのハンドラーは、看護師資格を有し、臨床経験がある人物が選ばれます。看護師の知識を有しているからこそ、患者様の容態や現状を理解でき、適切なサポートを行えるのですね。

 

そして犬自体も、適性をしっかりと見極めた上で、専門的な訓練を積んだ選ばれし犬です。ファシリティドッグは高いストレス耐性があること、大らかで人間が好きであること、物事に動じない性格であること等の条件をクリアしないといけません。

 

 

そして動物介在活動動物介在療法かという違いも大きいと思います。アニマルセラピーで行われる動物介在活動は、犬を連れて介護施設などでおじいちゃん達に犬に触れあってもらい、単純に癒しを届けることが目的です。

動物介在療法の場合は、文字通り治療を目的としています。治療の目的・計画、実施、評価をきちんと行い、決まった手順で医療行為として行われます。

 

 

 

海外では裁判所などでも活躍したりと、浸透しているファシリティドッグですが、日本の場合は、まだ二つの病院でしか導入が進んでいないみたいです。

「犬が病院にいるなんて衛生的にどうなの」などの声も聞こえてきそうですが、私の意見としては、病院という場所に、犬が一頭いる、それだけでも長期入院の患者さんの心の拠りどころとなると思うので、もっと普及すると良いなと思いました。

 

もちろん病院は病気を治療することが目的ですが、患者さんからしたら入院中の時間も大切な人生の時間の一部なので、入院中の患者さんの生活の質を今後は高めるという面にも配慮していかなくてはいけないんじゃないかなと思っています。患者さん方の生活の質を高める、手段の一つとして今後、「ファシリティドッグ」の導入が進むと良いなと感じています。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。