きまぐれブログ

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【ちょっと今から人生かえてくる】超ベストセラーのサイドストーリー

 

 

 

   こんにちは、ONIONです。

 

 

 

 

   今日は本紹介の記事になります。読書の秋という事で、最近読んだ小説について書いていこうと思います。今日、ご紹介する小説は北川恵海さんの『ちょっと今から人生かえてくる』です。前作の『ちょっと今から仕事やめてくる』の続編という事で気になって買いました。前作では、ブラック企業に勤め自殺にまで追い込まれる青山、それを助ける「ヤマモト」と名乗る謎の男、この二人を中心に描かれていました。

 

 

   
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   本の帯には「待望の続編」と書かれていますが、読んでみると続編というよりは前作のサイドストーリーという感じでした。ネタバレしない程度に一部紹介すると、前作では、青山の勤めるブラック企業の先輩に、五十嵐という人物が登場しました。青山にとっては、仕事ができる憧れの存在でしたが、ある事件が起こりました。

 

 

 

 

   青山がコツコツと信頼を築きながら取ってきた大手の契約を、五十嵐が横取りするのです。横取りの仕方がまた卑劣で、取引先には青山がミスをしたように見せかけて、それを先輩である自分がフォローする、結果、青山の株は下がり五十嵐は甘い蜜を吸いました。これがきっかけになって青山もブラック企業を辞める決断ができた訳ですが、それにしても五十嵐は汚いやつでした。前作では、私もこの五十嵐に腹立たしさを感じていました。

 

 

 

 

   今作では、そんな五十嵐についても描かれています。周りから羨望の目で見られるが故の悩み、自分の弱音を吐く相手がいなくて逃げ場がないことによる心の疲弊。青山だけでなく、五十嵐もブラック企業の中で追い込まれていたことが分かりました。順調に見える人でも、裏では苦労があったり、無理をしすぎて心も壊れている場合があると思うので、軽はずみに「悩みが無さそうで良いね」、「仕事ができるね」という発言をすることは、知らず知らず相手の首を絞めているのかもしれないと思いました。

 

 

 

 

   そんな五十嵐の前に現れた「謎の男」、その人物が現れたことによって五十嵐の心も変化していきます。また青山がその後、どうなったのかも描かれていて、前作で気になっていた事がしっかりと押さえてありました。気になる方は是非読んでみて下さいね。

 

 

 

 

ちょっと今から人生かえてくる (メディアワークス文庫)

ちょっと今から人生かえてくる (メディアワークス文庫)

 

 

 

 

…では、今日はこの辺で失礼します。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

また次の記事でお会いしましょう。